2019望年会企画／「3M」発”クリンプロ”

こんにちは、コーディネーターの藤田です。こまめにしていたブログ更新に少し間が空いてしまいました。何とか挽回できるようにまた取り組んでいきたいと思います。

さて昨日12月5日(木)のこと、院長先生はじめ先生方の他、歯科衛生士に歯科助手を含む計20名の集まりで、毎年恒例となっています忘年会ならぬ「望年会」企画として、外部の会社見学をさせて頂きました。今年の見学先としまして、現在当院で虫歯予防プログラムにある処方メニューの一つ、「クリンプロ」という歯磨き粉の製造をされています、スリーエムジャパン相模原事業所へお邪魔しました。

毎日使用する歯磨き粉1つだけでも、どれだけ虫歯予防の効果が高まるのか、非常に有効な成分とその組み合わせの意図を詳しく聞くことが出来ました。統計的調査によれば、歯磨き粉などのオーラルケア商品は、年々単価も上昇傾向にあり、4000億市場。昔よりも口腔に関する関心は高まっており、より高い効能を求める傾向があるとのこと。その反面、少しでも安く購入したい心情にも傾向があり、ドラッグストアやスーパー、ネット購入などの割合も高く見られました。中で「歯科医院での購入」をされる割合は、たった1.5％程度。確かに消耗品だと思えば少しでも安く買いたいというのは、当然かもしれませんね。

ただ、この「クリンプロ」という歯磨剤（歯磨き粉）。皆さんがよくご存知の「フッ素」を日本の薬事法基準の最高濃度で含んでいることに加え、「リン」そして「カルシウム」といった歯（エナメル質）の成分を構成する要素が同時配合されており、ワンアイテムで十分な虫歯予防効果があるということが一番の特徴です。ではどうして、ワンアイテムで十分な効果があるのか、それはこの成分の組み合わせに理由があります。

虫歯菌が出す酸によって歯が溶けだすことを脱灰（だっかい）と呼び、唾液の力により歯の成分が修復されることを「再石灰化」と言います。脱灰した状態からの再石灰化を助けるのが、「フッ素・リン・カルシウム」という成分構成というわけです。これを同時配合させる技術に成功したことが3Mさんの企業努力。そして我々歯科クリニック現場のスタッフにとって非常に頼もしい商品が完成したわけです。3MさんのHP内では「サプリメント歯みがき」なんて表現もありました。

患者さんの口腔内は、細菌の量や活動性、歯並びや食生活習慣等、虫歯一つにしてもリスク要因とされる点は、個々様々。唾液の「細菌検査」をもとにその他、虫歯の原因とされるリスク要因を調べ、そのリスク要因とつり合いがとれる対処法を見出すことが、当院の「虫歯予防処方」。その処方メニューの中でも非常に重要度が高いとされるクリンプロ。効果的成分と効果的濃度をもって毎日の食後に口の中を襲う「脱灰」から、きちんと「再石灰化」に必要な成分を与え、健康な口腔内を守り、健康的な食生活を送れるようにしていきましょう。