デジタル化したセラミック治療の進化
投稿日:2021年11月12日
カテゴリ:スタッフブログ
表題の通り、いまや被せ物の型をとる作業工程は、次第に、専用カメラ(スキャナー)で撮影した画像による形状データをもとに作製され、型どりの際に口の中にヌルッと入ってくるあの息苦しさから離れられるようになってきています。現状ではまだ保険適用にはなく、自由診療の領域の内容ですが、よりスピーディーに高精度に作製され、金属で被せる保険適用のものよりも、残る天然歯に対して与えるリスク(2次的な虫歯)を大きく軽減してくれます。
ちなみに先日、診療後の時間で、院長先生はじめ勤務医先生方、当院技工士も加わり、私の右上奥歯に20年以上残っていた金属の被せ物を、「プライムスキャン(シロナ製)」という名の最新機器を使用し、セラミックに変更するデモを実施しました。
口の中の形状の読み込みは、ほんの数秒で完了。撮影後の画像も非常に鮮明に口の中を映し出し、さらにそのデータを受診した機械は、ものの7~8分で専用セラミックブロックを削り出し、被せ物を完成させました。出来上がったセラミックは、技工士が磨きをかけた程度で、その場で口の中にセットしましたが、完全に無調整。完璧な仕上がりで、勿論噛んだ際の違和感もなく、翌日以降も全くの無症状。私自身、本当に驚いています。
近年、多くの歯科医院にてこうした光学印象(画像の読み込みによって型をとる)の手法をもった設備を置き被せ物を作製しているところも増えてきていると思いますし、ご存知の方も多くいらっしゃるかと思います。とにかくこの驚くほどの時間の短さ、そして鮮明な画像の読み込み精度が、より進化を遂げてきていることを目の当たりにしました。これから先数年のうち、精密かつ時短な手法として、光学印象が様々な歯科治療に用いられる期待が膨らみます。
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