「睡眠時無呼吸症候群」検査測定器をクリニックに導入しました(内容紹介)
投稿日:2023年10月31日
カテゴリ:未分類
こんにちは。コーディネーターの藤田です。
今回のブログは「睡眠時無呼吸症候群」について当院で始めた対応について、少しずつご紹介をしていこうと思います。
そもそも「睡眠時無呼吸症候群」といえば昔は、“肥満型”で身体の大きな方などにその傾向が強いというイメージがありましたが、ところが近年は実際のところ、そこまで肥満型の特徴がない方でも、無呼吸症の症状が多く見られる様です。睡眠時無呼吸症は、知る程に恐ろしいもので、重度に至れば生死にかかわることがありますので、やはり早期発見し、対策を講じる必要があるものと考えています。この測定器を導入したことで、いったいどのようなことが分かるのか、確認してみました。
無呼吸だったと判断される基準として注視する点は、以下の2点で確認します。◎使用機器=PHILIPS「watchpad」
「pAHI」(1時間当たりに、10秒間以上の無呼吸状態があったとされる回数)
基準値は「5」未満が正常値とし、「5」以上の数値に対して症状の程度(重症度)を分類します。
※AHI<5 正常値
5≦AHI<15 軽症
15≦AHI<30 中等症
30<AHI 重症
「SaO2(酸素飽和度)」
最低値を見ることでAHIだけでは判断出来ない無呼吸の質を評価します。
※参考データ=2023年10月5日測定:私の睡眠時測定データです。
一般的に90%を下回ると身体に悪影響が出てきます。無呼吸のある方ですと80%台まで落ちる方が多い。さらに70%台まで落ちるとかなりひどい無呼吸があると判断されます。
追加の要素としてこの検査では、脈拍、いびき、覚醒回数についても確認ができます。
脈拍は、「SaO2が下がった辺りで早くなっている」ことが相対的にグラフに表れます。
早くなっていれば「心臓が休めていない」、つまり「無呼吸だった」ことになります。
また、いびきが多く出ている方は、「口呼吸をしている可能性が高い」とも言えます。
覚醒回数が多い方は、「しっかり休めていない、睡眠の質が悪い」となどと判断されます。
このように、検査から色々なデータがでておりますので、複合的に見て自分の睡眠時の傾向を理解することが大切です。まずは早期発見の為、気になる方は一度検査にいらしてみてはいかがでしょうか。
※次回(続編)は「睡眠時無呼吸症候群」に対する処置方法「SOMNOMED」について、案内をしていこうと思います。
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